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IT投資で社内システムの変革を! 情シスが抱える課題の解決と持続可能な運用を目指すポイント

近年、デジタル技術は目まぐるしく進化しています。企業が市場の競争優位性を確保して持続的な成長を目指すためには、戦略的なIT投資によってDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めていくことが求められます。

なかでも社内システムの変革は、運用管理の効率化や保守コストの削減、業務プロセスの改善を図るために重要な取り組みの一つです。しかし、IT投資の障壁となる既存システムのさまざまな運用課題があります。

この記事では、IT投資の現状や情シスが抱える課題、IT投資によって社内システムの持続可能な運用を目指すポイントについて解説します。


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目次[非表示]

  1. 1.企業におけるIT投資の現状
  2. 2.IT投資を阻む社内システムの運用課題
  3. 3.戦略的なIT投資で持続可能なシステム運用を目指すポイント
    1. 3.1.➀ITインフラや情報資産の可視化・評価
    2. 3.2.②システムやデータベースの統合
    3. 3.3.③SaaS・laaS・PaaSを活用したクラウド化
    4. 3.4.④運用・保守業務の省人化・自動化
  4. 4.まとめ


企業におけるIT投資の現状

独立行政法人情報処理推進機構の『DX動向2024』によると、レガシーシステムの刷新状況は業種によって大きな差があります。


▼レガシーシステムの状況(業種別

レガシーシステムの状況(業種別)

画像引用元:独立行政法人情報処理推進機構『DX動向2024(データ集)


情報通信業や金融業・保険業では、レガシーシステムが残っている割合が多く見られています。

また、レガシーシステムの刷新に関する課題として「他の案件に手いっぱいで十分な要因を割けない」ことが挙げられています。


▼レガシーシステム刷新への課題

レガシーシステム刷新への課題

画像引用元:独立行政法人情報処理推進機構『DX動向2024(データ集)


事業活動や既存システムの運用・保守に多くの人材が必要となることで、新たな付加価値を生み出すためのIT戦略に対して、十分なリソースを振り分けられていない企業があると考えられます。


出典:独立行政法人情報処理推進機構『DX動向2024(データ集)



IT投資を阻む社内システムの運用課題

企業の積極的なIT投資を阻む原因として、情シスが抱える社内システムの運用課題があります。


▼情シスが抱える社内システムの運用課題

  • IT人材の不足
  • 運用・保守業務の属人化
  • 保守コストの増加
  • 部門間での情報資産の散在 など


社内にIT人材が不足していることで、既存システムの運用管理に対する負担が大きくなり、新たなデジタル技術の導入が進まない課題があります。特定の人材に運用・保守を任せている場合には、既存システムの構造や仕様が分からなくなり、担当者が退職した際に運用・改修が困難になることも考えられます。

また、開発スピードの優先や場当たり的な改修など、短期的な視点でシステム開発・改修を行ったことでシステム全体の構造が複雑化してしまい、結果として長期的な保守コストの増加を招いている課題もあります。

そのほか、部門ごとに最適化されたソフトウェア開発は、システムやデータベースが散在している状態となり、全社的な情報資産の利活用が困難になります。このように分断されたシステムは、業務効率の低下やイノベーションの停滞などの問題を引き起こします。



戦略的なIT投資で持続可能なシステム運用を目指すポイント

IT投資によってIT人材の不足や既存システムのレガシー化による運用課題を解決するには、IT予算の多くを占める運用保守の効率化・省人化とコストの削減を図ることがカギとなります。


➀ITインフラや情報資産の可視化・評価

IT投資の障壁となっている既存システムの問題点を把握するために、ITインフラや情報資産を可視化・評価することが重要です。


▼可視化・評価する内容

  • IT資産とライセンスの構成
  • システムの構成や利用状況
  • システムにおけるデータの内容・連携状況
  • 運用保守の方法 など


既存システムの全体像を明らかにすることで、削除・追加する機能や改修するシステム、保有するデータなどを整理して、長期的な視点によるシステムの刷新計画を立てられます。


②システムやデータベースの統合

企業が保有する情報資産を横断的に活用するには、部門間で分散・独立しているシステムやデータベースを統合することがポイントです。

システムやデータベースを統合することで、部門間の連携が強化されてデータの利活用が進みます。これにより、業務プロセスの効率化や生産性の向上、イノベーションの促進につながると期待されます。また、統合によって不要なシステムやライセンスを整理することにより、保守コストの削減が可能です。


▼システムやデータベースを統合する手段


概要
具体例
マイグレーション
既存のシステムやデータを新しい環境に移行すること
サーバのクラウド化・仮想化、データ移行、既存システムの拡張・機能追加 など
モダナイゼーション
レガシーシステムを現在の要件に合わせて刷新すること
既存プログラムのリライト、既存システムのリプレイス、クラウド基盤への移行 など


③SaaS・laaS・PaaSを活用したクラウド化

オンプレミス環境で社内システムを運用している現場では、クラウド環境へ移行することもポイントの一つです。

業務システムやデータベースをクラウド環境に移行すると、クラウド事業者にサーバやソフトウェアの維持管理を任せることが可能です。これにより、運用・保守業務における属人化の解消や保守コストの削減を図れます。

クラウドサービスは、利用形態によって3つの種類に分類されます。


▼クラウドサービスの利用形態

利用形態
概要
SaaS
クラウド上のソフトウェアを利用する形態
PaaS
クラウド上に構築されたアプリケーション開発に必要な環境を利用する形態
IaaS
クラウド上のサーバやOS、ストレージなどのITインフラに関するリソースを利用する形態


利用形態によってユーザー側が管理する範囲やカスタマイズ性などが異なるため、システムやデータベースに求める要件、社内の運用体制などを踏まえて選択することが重要です。

なお、データベースのクラウド化についてはこちらの記事をご確認ください。

  クラウドデータベースが持つ4つのメリット。活用できるサービスと移行時の注意点 デジタル技術の進展によってクラウドサービスが広く普及するなか、企業のデータベースにおいても、オンプレミス環境からクラウド環境へ移行する企業も見られます。今回は、クラウドデータベースの仕組みやメリット、代表的なサービス、移行を進める際の注意点について解説します。 日本エクセム株式会社


④運用・保守業務の省人化・自動化

情シスにおけるIT人材の不足や属人化の課題を解消するには、ITツールを活用してシステムの運用・保守業務を省人化・自動化することがポイントです。


▼ITツールの例

  • ID統合管理ツール
  • SaaS管理ツール
  • システムやデータベースの監視ツール
  • IT資産管理ツール
  • チャットボットツール など


複数のシステムやデータベースの情報を一元管理して、手動で行ってきたプロビジョニングやセキュリティ管理などを一部自動化することで、情シスのリソースをIT投資のためのコア業務に充てられるようになります。



まとめ

この記事では、IT投資について以下の内容を解説しました。


  • 企業におけるIT投資の現状
  • IT投資を阻む社内システムの運用課題
  • 戦略的なIT投資で持続可能なシステム運用を目指すポイント


企業の持続的な成長にはDXの取り組みが欠かせない一方、既存システムの運用負荷やIT人材の不足などによってIT投資に十分なリソースを振り分けられていない企業も少なくありません。

IT投資を促進するには、IT予算の多くを占めているシステムの運用・保守について効率化や省人化、コストの削減を図ることがポイントです。

日本エクセムが提供する『MaxGauge』は、データベースの監視・運用管理を効率化するために役立ちます。情シスによる監視・運用業務やトラブルシューティングを効率化して、新たな活動に対するリソースの確保に貢献します。データベースの設計・構築・移行のサポートもお任せください。

製品に関する詳しい内容は、こちらの資料をご確認ください。

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