学校法人 河合塾様
導入事例

MaxGaugeで実現した『情報の見える化』で期待以上の効果を実感

河合塾様_集合写真

学校法人 河合塾

学校法人河合塾 
 IT戦略推進部
部長 前中 浩司氏(写真 中左側)
チーフ 水谷 睦宏氏(写真 左側)

株式会社ITマネジメントパートナーズ(株式会社ITMPS)
松本 友明氏(写真 右側)
山本 遊起氏(写真 中右側)
山本 正実氏

河合塾グループは「進学教育事業」「教育活動支援事業」「教育研究開発活動」の3つを柱として、さまざまな事業や活動をされています。

今回お話を伺った「学校法人河合塾」様(以下、河合塾)は、河合塾グループを構成する30社のうちの1社であり、主に教育事業、学校向け教育活動支援事業、教育の研究・開発を行っています。幅広い業務を支えるシステムの老朽化更新を機に見直しが必要であると考え、データベース最適化のプロジェクトを立ち上げられました。プロジェクトから見えてきた課題解決のために、MaxGauge(マックスゲージ)を採用いただいたといいます。

これまで抱えていた課題、MaxGauge導入の決め手となったポイント、実際に導入して感じられている効果について、河合塾と河合塾のシステム運用を委託されている株式会社ITマネジメントパートナーズ(以下、ITMPS)様に詳しくお話を伺いました。

導入の背景

  • 定常的な運用管理が整っておらず、トラブルの原因追及や調査はデータベースチームのメンバーに依存していた
  • 監視状況を5分おきの断面データで取得していたが、断続的な性能異常の発見が難しかった
  • 限られたメンバーが手作業で分析・資料作成を行っていたため、情報共有やトラブル解決に多くの時間と工数がかかっていた

導入の決め手

  • MaxGaugeにより、データベースの詳細な情報が自動的に収集・分析できるようになった
  • 情報はダッシュボードやグラフで見える化されるため、複数関係者全員がいつでも状況を確認できるようになった
  • アクセスが集中時のトラブル回避のために、リアルタイム監視や、問題の検知機能の必要性を感じていた
  • 1秒単位での情報収集や過去にさかのぼった広い範囲のデータ分析ができ、データベースチーム以外のメンバーも調査や原因追及ができるようになった
  • MaxGaugeのライセンス体系が河合塾の環境にマッチしており、高い費用対効果が期待できた
  • ハードウェアの更新に合わせて、3ヶ月間で導入したいという要望にも柔軟に対応してくれた

導入後の効果

  • 8時間かかっていたトラブル発生時の調査・原因追及が約1時間で可能になった
  • 情報の見える化によって関係者の状況理解や改善への意欲が向上した
  • 常に状況確認ができるようになり、高負荷がかかりそうなイベント前に対策しトラブル発生を予防している
  • データベース管理者の急なトラブル対応が激減し、必要な管理業務に比重を置けるようになった
  • データベースやシステム基盤の最適化に向けての現状を把握から効率的な再開発・再構築の検討が進んでいる

トラブル発生時の調査・原因追及にかかる膨大な時間と工数が課題

ITMPS_山本氏

――トラブル発生時の調査・原因追及にかかる膨大な時間と工数が課題

山本遊起氏(以下 山本):河合塾様では、中心的なデータベースをもとに、さまざまな業務を行うシステムを構築しています。基盤となるデータベースは、各システムからのアクセスが集中し、恒常的に負荷がかかっていました。

このデータベースは、定常的な運用管理が整っておらず、トラブル発生時に原因の特定や調査に工数がかかることが課題の1つでした。

トラブルが発生した際には、データベースチームが手作業でログの収集・解析をする必要がありました。情報の収集から原因特定までを専門の知識を持つチームメンバーに依存するため、原因となった処理の特定には時間がかかってしまいます。

また、一部のログや情報などは、データベースの再起動・時間の経過により消失してしまうため、運用情報の把握が難しいケースもありました。

水谷睦宏氏(以下 水谷):社内から複数のアクセスがあるデータベースのため、トラブルが長引くと別業務のシステムに影響を及ぼします。

―データベースを最適化し、トラブル対処を効率化したい

山本:トラブル発生時に迅速な原因特定と解析、予防を効率よく行うためには、データベースやシステムの運用管理を整備する必要があると考えました。

水谷:ハードウェアの老朽化更新のタイミングも重なったことから、社内でデータベース最適化に関するプロジェクト立ち上げ、データベースの管理・運用の効率化推進を上層部へ打診しました。

山本:そんなとき、データベース環境の改善をサポートしていた他社さんからMaxGaugeについての話しを聞き、導入を検討しました。

河合塾_前中氏 水谷氏

『情報の見える化』が決め手となりMaxGauge導入へ

河合塾_ITMPS

――重視する条件は継続的な情報取得や見える化など

山本:新たなデータベースの管理運用について、さまざまなサービスや類似製品を検討しました。

  • リアルタイムに近い状態で細かな情報がとれること

  • 断片的な情報ではなく過去に至る情報まで継続的に広く取得できること

  • 関係者で同じ情報を瞬時に共有するために情報の見える化ができること

この3つのポイントに重点をおいた比較を行いました。

これらすべての条件に合致するものがMaxGaugeのみだったため、導入の決め手となりました。

――利用環境と費用対効果

山本:検討を進めるうえで費用面を考慮して、監視するデータベースインスタンスに対して料金が生じるライセンス体系という点もMaxGauge導入の決め手となりました。

河合塾様のデータベースは100以上ものシステムが一斉にアクセスするホットスポットになっているため、アカウント数に応じて変動する料金体系の場合、費用対効果があまり見込めないと考えたためです。

さらに、これまでの運用方法では、多くの作業が専門的な知識を持つデータベースチームの対応に依存し、対応に時間がかかる場面がありました。

MaxGaugeでは、情報をダッシュボードにまとめ、データベース上で何が起こっているかを分かりやすく『見える化』することができると知りました。これにより、専門的な知識を持たないメンバーでも、さまざまな情報の取得・判断・利用ができると期待しました。

過去の状況が分かるレポートや解析の手がかりになる情報が抽出しやすく、調査に有益なインターフェースであると考えました。

MaxGaugeの主な機能

※MaxGaugeの主な機能

MaxGaugeのダッシュボード

※MaxGaugeのダッシュボード

事後分析(過去の稼働状況の分析)

※事後分析(過去の稼働状況の分析)

MaxGaugeの導入フロー例

※MaxGaugeの導入フロー例

――MaxGaugeの導入に対する懸念点

山本:実は老朽化によるハードウェアの更新の実施が3ヶ月後に決まっていました。そのタイミングで、MaxGaugeを導入したいと考えたのですが、3ヶ月という短期間で導入できるものなのかと心配していました。

御社とディスカッションを繰り返し、期間内で実現可能なプランを提案いただきました。河合塾様や当社が提示した要件にも柔軟に対応いただき、スムーズに導入を進めることができました。

――導入支援の対応について

山本:必要な情報を網羅的に取得する方式やアウトプットの形式が最適化されていることがMaxGaugeの特長だと思います。細かなカスタマイズをする必要がなく、短期間での導入が実現しました。また、環境の構築、ソフトウェアの導入なども御社に進めていただき、運用開始までスピーディーに進めることができました。

水谷:MaxGaugeを使う関係者が多いため、操作手順や使い方を全員と共有する必要がありました。こちらからの要望に合わせて、御社に操作手順の作成やマニュアルの整備をしていただきました。運用開始前に必要な情報を関係者と共有できたため、混乱を避けスムーズに運用を始められたのだと思います。

情報の見える化を活かし目指す将来に向かって大きく前進

――見える化によって大幅な作業時間の削減を実現

松本友明氏:これまで、データベースに障害・性能遅延といったトラブルが発生してから、大まかな原因特定ができるまでの調査に数時間から1日ほどかかっていましたが、MaxGaugeを導入したことで、最長1~2時間程度で対応できるようになりました。

また、その後の詳細な原因の追究は1日がかりの作業でしたが、現在は1~2時間程度の調査になり、3分の1程度まで時間短縮できたことを実感しています。

前中浩司氏:河合塾には年に数回、サーバーへのアクセスが急増するイベントがあります。

MaxGaugeでは多数の人間が同時に状況を見ることができたため、イベント時にはデータベースに瞬間的な高負荷がかかっている状況であることが確認できました。

また、日常の状況を確認・比較し、どのような業務や流動がデータベースへの負荷をかけているかを調査することで、あらかじめ対策を練り、トラブルを回避することができました。

ITMPS_松本氏
資料

山本:優先的な対応を必要とするトラブル対応の時間が削減されたことにより、システム設計といったデータベース管理の前向きなアクションに時間をかけて取り組めるようになりました。

分析の角度も広がったと実感しています。今までは断面的な情報しか得られず、連続的な情報から調査をすることが困難でした。

システム負荷をリアルタイムで監視し、情報収集から解析までを自動で行うことができるようになったため、原因特定の材料が非常に多く手に入れられるようになったと思います。

また、その情報にシステムに関わる全ての人が情報を取得できるようになったことが大きな変化です。グラフや表など情報が共有されることによって情報の民主化が進み、スムーズな判断・対処に繋がっているのではないかと思います。

――自動的な情報分析や見える化を業務に有効活用

水谷:これまでトラブルの解決に工数や時間がかかっていたという大きな課題に対し、MaxGaugeの導入が課題解決の有効なステップになりました。

情報を可視化したことで、トラブル発生状況を関係者と迅速に共有できるようになったことが大きな改善点だと思います。発生したトラブルに対し、記録を遡り、原因を特定しやすくなったことで、より効果的な対応が可能になりました。

また、これまでデータベースチームを介して断片的にしか得られなかった情報に対し、システムに関わるメンバー全員が直接情報を確認できるようになりました。ライセンスにかかるコストを削減しながら、情報にアクセスできるメンバーが増えたことから、有効なツールだと感じています。

山本:最近ではトラブル発生時だけでなく、関係者の多くが日常的にMaxGaugeをチェックしています。特にアクセスの集中が見込まれるイベント時には、高負荷となる処理の実行時間を調整することで、トラブル回避のために事前の対策ができるようになりました。

河合塾_水谷氏

2027年のシステム更新向けてさらなるMaxGauge活用を模索

河合塾_水谷氏

――「データベース最適化」から「システム基盤最適化」に発展

山本:2027年にシステムの更新が決まっています。現在開示している情報は一部分のみですが、さらに詳細な情報をデータベースチームや開発ベンダーに展開をすることで、性能やシステム固有の問題を察知・調査につなげていきたいと考えています。

またデータベースを最適化し、それに伴う再開発・再構築を行う中で、既存システムの無駄な処理を洗い出し、次の開発に活かせればと思います。

水谷:これまでトラブルの解決に工数や時間がかかっていたという大きな課題に対し、MaxGaugeの導入が課題解決の有効なステップになりました。

課題解決が進むことでデータベースの最適化から、システム基盤の最適化という大きな
プロジェクトに発展しているため、MaxGaugeを活用して進めていきたいと思っています。

日本エクセム担当者からの一言

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日本エクセム株式会社
代表取締役社長 後藤 大介

河合塾様は、弊社がいつもお客様にご提案している『MaxGauge』の効果的な使い方をしっかりされており、
今回事例としてお話しいただきました。

平常時にも、何かトラブルが発生した際も中が見えづらいデータベース。
そのため、属人的になりやすく、システム運用においてボトルネックとなりがちです。
『MaxGauge』で日々の稼働情報を収集、可視化をすることで、非常に簡単にボトルネックが解消できるようになります。

河合塾の前中部長が『情報の民主化』が出来たとおっしゃられたのが非常に印象的でした。
これからのマルチクラウド環境や人材不足のIT業界で、効果的にシステム運営をしていくためには、ビジネスと同じように
IT運営も可視化をしていく必要があります。
日本エクセムは、『MaxGauge』『exemONE』という可視化ツールで、IT運用の効率化を今後もご提案してまいります。

河合塾様、この度はありがとうございました。

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