catch-img

MAX COMMIT PROPAGATION DELAY - 日本エクセム株式会社 Oracleパラメータ


目次[非表示]

  1. 1.基本情報
    1. 1.1.Parameter情報
    2. 1.2.説明
  2. 2.注意
    1. 2.1.パラメータの変更の必要性
    2. 2.2.alertログとSCN生成方式

基本情報

Parameter情報

Syntax   : MAX_COMMIT_PROPAGATION_DELAY=700
設定方法  : Parameter File 
バージョンとデフォルト
9iR2  : 700
10gR1 : 700
10gR2 : -
11g   : -


説明

 RACでCommitによってSCN変更が発生した場合、SCN情報をClusterの別のインスタンスに送信される頻度を決定します。デフォルト値は、700(cs)です。すなわち、一つのインスタンスで実行されたCommit情報が他のインスタンスによって認識されるまで最大7秒の遅延が発生することになります。

 RACでのSCN生成方式は、Lamport方式とBroadcast on Commit方式に分けられます。

・Lamport方式:Commit情報をLGWRが毎回直接送信せずに、Cluster Communicationで使用されているMessageに
 加えて送信する方式です。
 したがって伝送遅延が発生することになり、最大遅延時間をMAX_COMMIT_PROPAGATION_DELAYパラメータが制御します。

・Broadcast on Commit方式:Commit情報をLGWRが毎回直接送信します。
 遅延が発生しないようにLGWRのオーバーヘッドが大きくなることがあります。

 Oracle 10gR2からこのパラメータはサポートされず、常にBroadcast on Commit方式が使用されます。


注意

パラメータの変更の必要性

 ほとんどのシステムでは、このパラメータの値を変更する必要がありません。Commit遅延を容認することはできない特別な場合(例えばDML後Commitかどうかが、他のインスタンスには常に「即座に」反映する必要がある場合)を除き、適切な伝送遅延を維持することが性能面で有利です。MAX_COMMIT_PROPAGATION_DELAYパラメータの値を「0」に設定するとBroadcast on Commit方式が使用されます。

・P1:File#
・P2:Block#
・P3:LE(lock Element)またはバッファクラス


alertログとSCN生成方式

 Lamport方式が使用されている場合には、次のような内容がalertログに出力されます。

Picked Lamport scheme to generate SCNs

 Broadcast on Commit方式が使用されている場合には、次のような内容がalertログに出力されます。

Picked latch-free SCN scheme 3
Picked broadcast on commit scheme to generate SCNs


CONTACT

他社に頼らず自社でデータベースを監視・運用をしませんか?
MaxGaugeがサポートします

お役立ち資料は
こちらから

不明点がある方は、
こちらからお問い合わせください

お電話でのお問い合わせはこちら

平日 10時~18時

人気記事ランキング

タグ一覧