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2022.08.17

Tech in Cinema _ ライオンキング

ライオンキングはライアキングですか?

 「Tech in Cinema」が紹介する7枚目の映画は、1994年に公開された名作アニメ「ライオンキング(1994)」を最先端技術で再誕生させた。

<ライオンキング(The Lion King、2019)>です。

 映画「ライオンキング(2019)」は、すべてのシーンにCG(Computer Graphics)が適用された映画であっても、実際と同じです。

まるで一本の動物ドキュメンタリーみたいだという評価も聞いています。

今回の「テックインシネマ」は<ライオンキング(2019)>の驚くべき映像を可能にした映画製作 技術を簡単に紹介します。

 

▲写真:赤ちゃんライオン「シンバ」。毛一つ一つまで繊細に表現されました。

 

 映画<ライオンキング(2019)>は善意の嘘のような映画です。

明らかに、実際のライオンや他の動物に演技を教えて直接撮影した後、編集した映画 ではなく、本当に生きている動物たちが話して行動するような錯覚を呼び起こします。

こんなに洗練された再現は、先進的な映画制作技術と制作陣のこだわりのおかげで可能でした。

<ライオンキング(2019)>の監督はマーベル映画で「ハッピー」の役割で有名なジョン・ファブロです。 

ジョン・ファブロ監督はすでに2016年に公開された映画「ジャングルブック(2016)」の監督​​として、「本物のように本物ではない本物のような」動物の幻想的なビジュアルを 披露したことがあります。

<ジャングルブック(2016)>の大成功後、批評と興行の両方で、ディズニーアニメ史上最も偉大な作品に数えられる <ライオンキング(1994)>のライブアクションプロジェクト、 つまり 実写化をジョンファブロが導くことになったのは自然な帰結といえます。

 

▲写真:2枚の写真の中の赤ちゃんライオンのうちシンバは誰ですか?

 原作があまりにも優れた作品だから、ジョン・ファブロ監督は何よりも原作を絶対に毀損しないという使命感を持って演出に臨んだそうです。 

<ライオンキング(2019)>制作陣はウィリアム・シェイクスピアの4大悲劇の一つである<ハムレット>でモチーフを取った<ライオンキング(1994)>原作のストーリーテリングは 維持しました。

その代わり、最先端の実写映画製作技法とCGを活用して、原作とは次元の異なる実在感を観客にプレゼントしようと努力しました。  

 

 最初の秘訣は執拗で丁寧な観察でした。<ライオンキング(2019)>製作陣はライオンをはじめとするアフリカ動物の習性と特徴を把握するために アフリカの動物ドキュメンタリーを見てまた見たそうです。

米国フロリダ州オーランドにある動物園に行き、実際の動物を密接に注意深く観察しました。サウンドエンジニアはドイツのマグデブルク動物園まで飛び、本物のライオンが轟音する音を録音してきました。

▲写真:左から時計回りに赤ちゃんライオンシンバ、ティモン、プンバ

 これだけではありませんでした。2017年初め、ジョン・ファブロ監督を含む13人のコア制作チームは、野生動物をより慎重に観察し記録するためにアフリカ ケニアの野生動物の生息地に行きました。

膨大な資料収集のため、サファリランドクルーザー6台はもちろんヘリコプターも3台も動員したそうです。 

1トンを超えるカメラ装備で撮った写真の容量が12.3TB(テラバイト)に達すると言うので、どれだけのカットを撮影したのか想像できません。

クリエイタージェフリー シルバーによると、映画「ライオンキング(2019)」は様々な動植物、息をのむような美しい夕日と迫力の日の出 背景音楽で出てくる名場面、ご存知でしょうか?)、野生環境のユニークな色に至るまで、アフリカ現地で収集したイメージと音を最大限に自然に 活用しました。

現実をそのままコピーしたわけです。

▲写真:プライドランドの王、父ムパサの足跡の中にすっぽり入ったシンバのかわいい右足

 制作陣はアフリカの野生を捉えた写真や映像にCGを加えることで満足せず、VR(仮想現実)メガネと「ブラックボックス劇場技法」も利用したそうです。

VRメガネは動物の視点を理解し表現するために使用されました。

「ブラックボックス劇場技法」はキャラクターの声演技を演じる俳優たちの演技力を最大化するために考案されたものです。

シンバ役のドナルドグローバー、ナラ役のビヨンセなど出演俳優たちは黒丸劇場に入り声演をしました。

この円形劇場にはカメラがカーテンの後ろに隠れていて、俳優たちがカメラを意識せずに存分に演技を広げることができました。 

▲写真:プライドランドの王、ムパサと赤ちゃんライオンシンバ

 映画「ライオンキング(2019)」は、映画制作技術の高度化により、今何が映画であり、何が現実なのかを区別することができない世界になったことを ライオンの轟音のように宣言する作品です。

最近、テック業界で注目されている「ディープフェイク(Deep Fake)」技術を思い浮かべる映画でもあります。 

偽物と本物の境界が崩れる時代を繰り広げている「ディープフェイク(Deep Fake)」は、次の機会にご紹介します。


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