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データベースチューニングでパフォーマンスを向上! システムを最適化する方法とは

デジタルの情報を整理・保存するデータベースは、さまざまなWebサービスや業務用ソフトウェアなどのシステムにおける中核の役割を担っています。そのため、データベースのパフォーマンスはシステムにおける効率や安定性に直接的に関わります。

データベースのパフォーマンスを向上させてシステムの最適化を図るには、データベースチューニングが欠かせません。

この記事では、データベースチューニングの概要や重要性、システムを最適化するデータベースチューニングの方法について解説します。


なお、データベース性能の改善についての詳細はこちらの資料をご確認ください。

  「性能改善&障害対策に効く、OWI基礎と実践」 DBマガジン2007年9月号掲載記事 (1) MaxGaugeに関する詳しい資料は当ページからダウンロードいただけます。 日本エクセム株式会社


目次[非表示]

  1. 1.データベースチューニングとは
  2. 2.データベースチューニングの重要性
  3. 3.データベースチューニングでシステムを最適化する3つの方法
    1. 3.1.①ハードウェアの増強を行う
    2. 3.2.②データベースのパラメータを見直す
    3. 3.3.③SQLの実行を効率化する
  4. 4.まとめ


データベースチューニングとは

データベースチューニングとは、データベースがリソースを効率的に利用できるように調整・最適化するプロセスです。データベースチューニングを実施することで、データベースのパフォーマンス向上が図れます。

データベースチューニングによるパフォーマンス向上は、システムの応答性やスケーラビリティなどの改善に寄与します。

例えば、Webサービスにおいて顧客の入力に対するレスポンスが悪くなっている場合、データベースチューニングを実施することで高速化による改善が期待できます。



データベースチューニングの重要性

業務改善につなげるために、データベースチューニングは重要です。


▼データベースチューニングの重要性

  • 業務安定化による生産性の向上
  • 応答性の改善による顧客満足度の向上


業務に使用するシステムがデータベースチューニングによって効率化することで、業務を遅延なく安定して行えるようになり、生産性の向上につながります。

また、Webサービスにおける応答性は、ユーザーエクスペリエンスに影響する要素の一つです。応答性が悪い場合、ユーザーはストレスを感じやすくなります。データベースチューニングによって応答性の改善を図ることで、顧客満足度の向上が期待できます。



データベースチューニングでシステムを最適化する3つの方法

データベースチューニングの主な方法としては、ハードウェアの増強やパラメータの見直し、SQLの効率化が挙げられます。

なお、どの方法を用いるかを判断するには、データベースの不調原因を調査して改善策を検討することが欠かせません。データベース稼働情報を記録・可視化する『MaxGauge』を活用すると、効率的なデータベースチューニングを実現できます。


①ハードウェアの増強を行う

データベースを稼働させているサーバのハードウェアを増強することで、データベースのパフォーマンス向上が期待できます。


▼ハードウェア増強の例

  • ストレージをHDDから読み込みの早いSSDに変更する
  • よりコア数の多いCPUを導入する
  • メモリの容量を増やす など


このようにハードウェア自体の性能を高めて増強する手法を、“スケールアップ”もしくは“垂直スケーリング”と呼びます。

また、ハードウェアの性能を直接的に向上させるのではなく、複数用意して分散処理させることで処理の高速化を図る手法も有効です。こちらは“スケールアウト”や“水平スケーリング”と呼ばれます。


②データベースのパラメータを見直す

データベースのパラメータ設定を見直して変更・調整することで、データベースの効率的な稼働が実現します。


▼データベースにおけるパラメータ見直しの例

  • OSがデータベースに割り当てるメモリを調整してディスクI/Oを減らす
  • データベースのバッファプールサイズを調整してディスクI/Oを減らす
  • データベース接続のプールを設定してオーバーヘッドを減らす など


パラメータの見直しによってディスクI/Oやオーバーヘッドを減らすことで、データベースの負荷を軽減して効率化できます。


③SQLの実行を効率化する

データベースを最適化するには、それを操作するSQLの実行を効率化することが欠かせません。

SQLの実行を効率化する方法としては、SQLチューニングやインデックスの見直しが挙げられます。


▼SQLの実行を効率化する方法

方法
概要
SQLチューニング
処理に時間がかかっているSQLクエリの分析と改善を行い、SQLの実行効率を向上させる方法
インデックスの見直し
データベース内のデータ検索に用いるインデックスの最適化を行ってSQLの高速化を図る方法


なお、SQLチューニングについてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

  SQLチューニングの方法例。クエリを最適化してパフォーマンスを向上させるには Webサービスや業務用ソフトウェアの稼働を安定させるには、データベースチューニングが欠かせません。SQLチューニングは、データベースチューニングにおける手法の一つで、SQLの実行を効率化できます。この記事では、SQLチューニングの概要や流れ、方法例について解説します。 日本エクセム株式会社



まとめ

この記事では、データベースチューニングについて以下の内容を解説しました。


  • データベースチューニングの概要
  • データベースチューニングの重要性
  • データベースチューニングでシステムを最適化する方法


データベースチューニングとは、データベースがリソースを効率的に利用できるように調整してパフォーマンスの向上を図るプロセスです。

データベースチューニングを行うことで、応答性やスケーラビリティの改善が期待でき、業務の生産性や顧客満足度の向上につながります。

データベースチューニングを実施する際は、データベースの現状に合わせて、ハードウェアの増強やパラメータの見直し、SQL実行の効率化などを行う必要があります。

日本エクセムの『MaxGauge』は、データベースの稼働情報を可視化して、効率的な運用とトラブル対応の迅速化を実現するツールです。データベースのパフォーマンスを可視化することで、データベースチューニングが必要な項目を明確にできます。

MaxGaugeによるデータベースの運用は、こちらの資料をご確認ください。

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