2022.11.11
Performance Analyzer(27)~Perfomance Analyser分析機能紹介16~
MaxGauge機能紹介
MaxGauge Performance Analyzerは、Oracleデータベースの稼働状況を事後分析できるツールです。
MaxGaugeの特徴は、Oracleデータベースで実際に稼働したセッション、SQLの明細を秒単位でスナップショットとして記録しておくことで、「何時、何分、何秒」になにが起きていたのかの状況把握や、どのSQLが原因で問題が起きていたのかの原因調査を行い対応することができるようになることです。
データベース運用者だけでなく、開発者もご利用いただけ、開発・運用の効率化、スピードアップを図れます。
MaxGauge Performance Analyzerは、性能および障害分析を簡単にできるようにしていきます。
今回も引き続き、 Performance Analyzerの分析機能を紹介していきます。
■問題点の洗い出し
データベース内のボトルネックを把握する方法として、待機イベントを中心に分析する方法があります。
待機イベントとは、データベース処理での各部分で待機した時間を計測した指標となっており、「どの部分でどれくらい待ったのか?」というものを見ることができます。
MaxGaugeでは、待機イベントの情報を1分間隔で取得しており、ボトルネックのポイントを把握することができます。
以下の操作で、待機イベントの情報が確認できます。
Performance Analyzer →推移分析 →1日サマリー : ボトルネックタブ
1.分析したい日にちを指定し検索
2.1日の状況から分析したい時間帯のグラフをクリック
3.画面下部のリストへ、トップ待機イベントが表示されます。
待機イベントをクリックして選択すると、その時間帯で選択した待機イベントを発生させたSQLの情報が確認できます。
■トップSQLの情報確認
以下の操作で、トップSQLの情報が確認できます。
Performance Analyzer à 推移分析 à 一日サマリー :性能タブ
1.分析したい日にちを指定し検索
2.1日の状況から分析したい時間帯のグラフをクリック
3.画面下部のリストへ、処理量のトップが表示されます。
一番下のSQLリストにて、一番処理量の多かったSQLと、全体での割合が確認できます。
■分析の代表的な流れ
MaxGauge Performance Analyzerでの、分析の代表的な流れを紹介します。
障害や性能問題に限らず、健康診断などでも、確認していく流れは以下のようになります。
1.全体でのTopSQLを確認
〇1日サマリー:性能タブより
分析したい日付を指定し、1日、または特定の時間帯でのTopSQLを確認します。
一番負荷のかかっていたスキーマやSQLを把握します。
2.全体でのTop待機イベントの確認
〇1日サマリー:ボトルネックタブより
分析したい日付の1日、または特定の時間帯でのTop待機イベントを確認します。
データベースインスタンスでのボトルネックが把握できます。
また、Topに上がる待機イベントを発生させていたSQLも合わせて確認します。
3.1時間の詳細を確認
〇1日サマリー →性能トレンド:詳細分析より
1時間の詳細を確認します。
各指標のトレンドを確認し、データベース全体の状況を確認します。
CPU
Active Session
Logical Reads, Phisical Reads, Lock など
また、負荷が高い時間帯や、数値が跳ね上がるポイントなどでの実行されていたセッション、SQLを確認します。
4.特定のSQLを追跡
〇性能トレンド:詳細分析 à SQL詳細より
気になったSQLを選択し、詳細を確認します。
該当SQLのその日1日の実行状況を確認します。
SQLの実行回数や実行時間のむら、および実行計画などを確認しSQLの特性を把握します。
5.特定のセッションを追跡
〇性能トレンド:詳細分析 à セッションリストより
気になったセッションを選択し、詳細を確認します。
該当のセッションの処理の流れを1秒間隔で時系列で確認します。
SQLの処理順序や、待機イベントの推移などから、該当セッションの動きを把握します。