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MaxGaugeではじめるパフォーマンス管理 ~第4回:MaxGaugeの機能概要 2~

前回のおさらいと今回のテーマ

こんにちは、MaxGaugeの製品担当です。

前回は、MaxGaugeの2大機能のうち「リアルタイムモニタ」についてご紹介しました。

今回はもう一つの中核機能「パフォーマンスアナライザ」について、その概要と主な活用シーンをご紹介します。

パフォーマンスアナライザとは?

パフォーマンスアナライザは、MaxGaugeが収集・保存した稼働データをもとに、過去のデータベースの状況を分析できる機能です。

「リアルタイムモニタ」が “今” の状態を見るのに対し、「パフォーマンスアナライザ」は “過去” の状態を多角的に把握し、トラブルの原因究明や傾向分析に役立ちます。

主な用途

MaxGauge for Oracle は、日々の運用業務からトラブルシューティングまで、以下のような幅広い用途で活用されています。

データベースで発生したトラブルの調査

トラブルが発生した際、

  • 「いつ、どのセッションが、どのSQLを実行していたか」

  • 「そのとき、どの待機イベントが発生していたか」

  • 「CPUやI/Oはどれくらい使われていたか」

といった詳細な情報が即座に確認できます。
MaxGaugeは、秒単位で収集されたセッションデータやSQL統計、待機イベント、リソース使用状況を組み合わせて表示できるため、「トラブルが起きた“その瞬間”に何が起きていたか」をピンポイントで把握できます。

再現性のない不定期な障害でも、記録されたデータから原因を特定できるため、「再現待ち」や「推測対応」からの脱却が可能です。

データベースの定期的な稼働チェック

日常の運用では、単なる稼働確認だけでなく、障害や性能劣化の“予兆”を早期に発見することが重要です。

MaxGaugeでは、以下のようなチェックを通じて、異常の兆候をいち早く察知できます:

  • 昨日と比べて、アクティブセッション数やCPU使用率が微増していないか?

  • 特定のSQLの実行回数や実行時間が、徐々に増加していないか?

  • 特定の待機イベントが、一定期間にわたり頻発していないか?

こうした “小さな変化”の積み重ね は、将来的なトラブルの兆候である場合が少なくありません。

MaxGaugeでは、過去の稼働傾向をグラフやランキングで可視化し、異変の芽を見つけて対処するための視点を提供します。
これにより、「気づいたら重くなっていた」といった事態を未然に防ぐことが可能になります。

機能紹介:代表的な分析機能

性能トレンド

「性能トレンド」は、特定の時点のSQLやデータベースの状態をピンポイントで調査できる機能です。

「10時10分10秒に実行されていたSQLを確認したい」「特定時間帯にCPU使用率が高騰した理由を調べたい」といったケースで活躍します。SQLの実行履歴に加え、当時のシステム統計や待機イベントなども時系列で確認可能です。

特定の時間の稼働状況を詳細に把握したいときは、「性能トレンド」が最適です。

こんなときに使います:

  • ○時○分○秒に実行されたSQLを確認したい
  • 特定時間帯のCPU使用率の原因を調べたい
  • 処理遅延の時間帯に、どのSQLが影響していたか確認したい

など

調査したい時間帯が決まっている場合は「性能トレンド」で分析することが最適です。

上位N分析

「上位N分析」は、SQL実行統計をもとに「負荷が高かったSQL」や「リソースを多く消費したユーザ」などをランキング形式で分析する機能です。

SQL実行時間や物理I/O、論理読取、CPU時間などの指標に応じてランキングを出力し、チューニング対象の特定に役立ちます。

「SQL実行時間が最も長いSQLは?」「処理時間の多いユーザは?」といった疑問に答える場面で使用します。

使いどころ:

  • 実行時間が最も長いSQLを探したい
  • 物理I/Oが多いSQLを特定したい
  • 処理が重いユーザーを分析したい

パワー比較

「パワー比較」は、異なる時間帯や条件のデータベース稼働状況を比較分析する機能です。

たとえば、「トラブル発生時と正常時で何が違ったのか」「昨日と今日で負荷の傾向に変化があるか」を比較することで、異常の兆候や傾向変化を発見できます。

比較対象には、上位SQL、モジュール、プログラム、待機イベント、パラメータなど多彩な切り口を用意しています。

活用例:

  • 今日と昨日の稼働状況の違いを比較
  • SQLやパラメータの変化を確認
  • 時間帯やユーザー別に傾向を比較

7種類の比較機能があります(例:上位SQL比較/モジュール比較/パラメータ比較 など)

分析レポート

「分析レポート」は、稼働状況を定期的に可視化・記録するためのレポート出力機能です。

テンプレート

説明

日次レポート

指定日の状況を出力

長期間レポート

任意の期間を出力

ホットスポット

閾値超過の時間帯を出力

表領域レポート

表領域の使用状況を出力

レポートはExcel形式・HTML形式で出力でき、定期チェックや報告資料として活用できます。

その他機能

今回紹介しきれなかった多くの機能については、マニュアルをご参照ください。

MaxGauge for Oracle パフォーマンスアナライザ・マニュアル

まとめと次回予告

今回は、MaxGaugeの2大機能のうち「パフォーマンスアナライザ」について概要をご紹介しました。

「性能トレンド」や「パワー比較」など、豊富な分析機能を通じて、過去の稼働状況を自在に調査できることが本機能の強みです。

次回からは、これらの機能を使った具体的な分析手法についてご紹介していく予定です。お楽しみに!

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